【書評】生き方、人生の教科書!『生き方 人間として一番大切なこと』稲盛和夫
自分の生き方、人生の送り方ってなんだろう、、、
みなさん、こんなふうに考えたこと、ありませんか?
日々暮らしていれば、自分の未来についてふとしたタイミングで考えてしまいますよね
かといって考えても答えはなかなかにでるものではないはずです
僕自身も自分の信念や考え方をもって日々過ごしているつもりですが、果たして自分の思想は正しいのか、間違っていないのか、もっと違う考え方はないのかと日々、悩んでいます
この悩みを解消すべく、自己啓発書を読んでいるのですが、、、
ですが、今回紹介する本を読み、僕は自分の軸となる信念や考え方をしっかりと定めることができました
そんな、僕にとっても特別になった本がこちら!
「生き方 人間として一番大切なこと」
本書はかなり有名で、普段からビジネス書を読まれている方には馴染みがあるのではないでしょうか?
本書を一言で表すとまさに「生き方の教科書」です!
それくらいに人間にとって大切なモノとはなにかを教えてくれる最高の1冊です
本当に学ぶ事が多々ありました
こんな方におすすめ
- 自分の「生き方」を模索している方
- 社長など重役の方もしくは目指している方
- 京セラ、KDDIの誕生秘話を知りたい方
目次
- 『生き方人間にとって一番大切なこと』について
- 求めたものだけが手に入る
- 運命は自分の心次第
- 諦めなければ、成功できる
- 努力の積み重ねが未来を変える
- 考え方のベクトルが人生を決める
- 六つの精神
- 利他の心で生きる
- 『生き方 人間として一番大切なこと』のまとめ
『生き方人間にとって一番大切なこと』について
著者:稲盛 和夫(いなもり かずお)
出版社:サンマーク出版
ページ数:256p
本体価格:1870円(税込み)
著者である稲盛和夫さんはめちゃくちゃすごい人です
鹿児島大学工学部を卒業後、1959年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。また、1997年、第二電電(現・KDDI)を設立。1984年には稲盛財団を設立し、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰する「京都賞」を創設
日本のトップオブザトップ企業である、あの京セラとKDDI(au)を設立というバケモン級の功績を残されている方なんです
本書以外にも、「稲盛和夫の実学」「働き方」「心。」などの有名著作も多く出版されています
読みたい本が盛り沢山ですねー
こんな素晴らしい功績を残された稲盛さんがどのような生き方を貫き、実践されてきたかがこの一冊にすべて詰まっています
また、本書は刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラーでめちゃくちゃすごい本なんです!
求めたものだけが手に入る
人生は思うようにいかないことばかりで、見限ってしまうことだらけですよね
僕自身も振り返れば願っても叶わなかったことの方が断然に多いです
ですが、本書では叶えられる願望とは自分の心が求めたものだけであり、まず思わなければ、叶うはずのことも叶わないと書かれています
その人の心の持ち方や求めるものが、そのままその人の人生を現実に形作っていくのであり、したがって事をなそうと思ったら、まずこうありたい、こうあるべきだと思うこと。それをだれよりも強く、身が焦げるほどの熱意をもって、そうありたいと願望することが何より大切になってきます。
心の底から願わなければ、やり方も見えず、成功も近づくことはありません
強く願うことでその思いが起点となり、実現を信じて前向きに努力することが成功につながるんです
強烈に思い続けること
願望を叶えるためには並みに願っていているだけではいけません
強烈な願望としていつでもそのことを思い続け、考え抜くことが大切です
これが物事を成功させる原動力となります
そして、この原動力をもとに努力を重ねていくことが成功への近道になります
みなさんはどの程度願っているでしょうか、今一度願望への重みを考えてみましょう
成功への道筋を見る
強く願うだけで叶えば苦労しないですよね
成功するためにはやはり苦労が必要です
実現へのプロセスを何度も考え、シュミレーションを繰り返す、失敗すればその都度練り直す
この作業を繰り返すことで、あたかも一度通った道であるかのように「見えて」きます
そうして願望がしだいに現実に近づき、成功につながります
「努力なくして、成功なし」ですね
細心の計画と準備
また、なにか物事を始めるときはその計画は大胆すぎるくらい楽観的に構成し、悲観的に計画し、楽観的に実行することが必要です
細かく説明すると構想を練る段階では、楽観的くらいが丁度良く、具体的に計画に移すときはリスクを想定したりと悲観的に考え、プランを練ることが必要になるということです
運命は自分の心次第
生きていればうまくいかないことだらけでこれが運命かと何度も思ったことがあります
ですが、本書では運命は自分の心次第で変わると書かれています
自分に起こるすべてのことは、自分の心がつくり出していると言う根本の原理が、さまざまなや蹉跌や曲折を経て、ようやく人生を貫く真理として得心でき、腹の底に収まってきたのです。
心持ちを変えてみれば、人生が大きく変わるかもしれませんね
諦めなければ、成功できる
新しいことを成し遂げる人は、自分の可能性をまっすぐに信じることができます
自分の可能性を信じて、目標を自分に課し、それを達成するために全力を出すことが大切です
その時に必要なのが、つねに思いを持ち続けることです
これが成功に大きく貢献し、自分の能力も向上することにつながります
努力の積み重ねが未来を変える
夢や願望を叶えるためには結局、日々の努力の積み重ねしかありません
筆者自身も1日1日の積み重ねが1週間、1ヶ月、
1年となり、気がつけば、手の届かなかった未来になっていたと書かれています
つまり、1日1日を全力に生きることが夢や願望を現実のものにする最善の道となります
考え方のベクトルが人生を決める
私たちの心は人生をどう生きるかによって良くも悪くもなります
そこで必要となるのが理念や思想、哲学などの原理・原則です
本書では「人生の方程式」というものが紹介されています
人生の方程式
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」で表される方程式のことです。
この式の中で最も重要なのが「考え方」です
例えば、ものすごく能力のある人Aがいるとします
Aは「能力」の点で見れば、良い結果が期待できます
しかし、自分の能力を過信し、努力を怠り、わずかな熱意しか発揮しなかったとすれば、期待通りの結果を得ることはできません
一方で能力が人並みの人Bがいるとします
Bは努力を重ね、あふれるほどの熱意を持って取り組んだとします
そうするとBは、Aの結果を遥かに超える結果を生み出すことができます
そして、最後に「考え方」が掛け合わされます
この「考え方」は方向性を表しています
「考え方」には良い悪いが存在しており、プラスの方向に熱意や能力を発揮する生き方、マイナスの方向に熱意や能力を発揮する生き方の両者があります
仮に悪い考え方を選択してしまえば、いくら熱意や能力があっても得られる結果は良いものではありません
なので、まずは考え方が正しい方向に発揮されなければいけません
六つの精神
本書では私たち人間が生きる目的とは生まれた時よりも少しでも美しい心になって死んでいくことと書かれています
身勝手で感情的な自我が抑えられ、心に安らぎを覚え、やさしい思いやりの心がしだいに芽生え、わずかなりとも利他の心が生まれるというような状態です。また、そのような美しい心へと、もって生まれた自分の心を変化させていくことこそが、われわれが生きる目的です。
では、どうのようにしたらこのように心を磨くことができるのか気になりますよね
そこで大切になるのが「六つの精進」です
1.誰にも負けない努力をする
人よりも多く努力する
不平不満を言わず、1センチでも前へ進み、向上に努める
2.謙虚にして驕らず
謙虚な心は幸福を呼び、魂を浄化してくれる
3.反省の日々を送る
日々の行動を振り返り、自省自戒して、改めるようにする
4.生きていることに感謝する
生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する
5.善行、利他行を積む
善を行い、他を利する、思いやりある言動を心がける
このような善行を積んだ人にはよい報いがある
6.感性的な悩みをしない
いつまでも不平をいったり、どうしようもないことに心配したり、悩んでいてはいけない
後悔のないよう、全力で取り組むべし
これら6つが「六つの精進」です
こうしてみると、僕自身できてないことだらけだなと思い、改めようと思えました
字にすると簡単に見えますが、実際の私生活に取り入れるのはかなり難しいですよね
ですが、毎日心がけ、実践していくことで自分を磨くことにつながるはずです
利他の心で生きる
「利他の心」とは、「世のため、人のために尽くす」ということです
そんなにたいそうなものではなく、周囲の人たちを思いやる小さな心がけで十分「利他の心」です
本書では、人間の心が至福感に満たされるのは、エゴを満たした時ではなく、利他を満たした時だと書かれています
みなさん、他の人のために役立つことをして、喜んでもらえると心が充実感でいっぱいになった経験はありませんか?
その充実感はすべて利他の心から始まるんです
「利他の心」をいつまでも持ち、行動していきましょう
『生き方 人間として一番大切なこと』のまとめ
いかがでしたでしょうか?
かなりスピリチュアル要素が強い本でしたが、実際に僕自身読んでみて、本書に書かれていることはすべて生きていく上で大切なことだなと思いました
初心に帰る事ができる、何度も読み直したくなる人生の一冊なりました
紹介した内容以外にも、生き方における重要な考え方がまだまだありますので、実際に手にとってみてください!
本当におすすめです!
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