むう社長の書評したからちょいみてくれへん?

ブログ名通りの書評ブログ。主にビジネス書や自己啓発書を中心に皆さんの為になる本を紹介します。

【書評】話し方が全てを変える!『人は話し方が9割』永松茂久

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日常生活のコミュニケーションはどうでしょうか?

コミュニケーションがうまくいけば人間関係も良くなり、いいことづくしですよね

でも、そのコミュニケーションはなかなかに難しいもので悩まれている方は多いと思います

僕自身もあの時もっといい話し方があったんじゃないかな、あーいっとけばうまくいってたかもと後悔したことが多々あります

人生1番の課題といっても過言ではない「コミュニケーション」の教科書のようなものがあれば学びたいと思いませんか?

そう、そんな教科書がまさに今回書評したこちら!

「人は話し方が9割」

こんな方におすすめ

  • コミュニケーション力を向上させたい方
  • 人間関係に悩まれている方
  • 自己肯定感を上げたい方

目次

『人は話し方が9割』について

著者:永松 茂久(ながまつ しげひさ)

出版社:すばる舎

出版年月日:2019年9月14日

ページ数:238p

本体価格:1540円(税込み)

著者である永松茂久さんは非常に興味深い経歴の持ち主です

現在は株式会社人財育成JAPAN代表取締役という大変立派な方ですが、かつては3坪のたこ焼きの行商から商売をはじめ、開店したダイニング陽なた家が口コミだけで大繁盛店に、それからは自身の経験からユニークな人材育成法を生み出し、全国各地で講演、セミナーを開催されています(講演は累計動員数45万人と高い評価を得ています)

著書は本書の他にも、「喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと」「在り方 自分の軸を持って生きるということ」など多数書かれており、累計発行部数は230万部を突破しています

本書は75万部突破、2021年上半期ビジネス書ランキング1位と今一番売れている注目の本です!

非常に読みやすく、子供から大人まで幅広い年齢層の方に読んでもらえる本となっています

私も1日で読み終えてしまいました

スキルよりメンタル

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結論からいうと話す力とはスキルではありません、メンタルがすべてです!

自己肯定感が上がると自然と話すことは楽になります

つまり、肯定感で溢れた全肯定の環境をつくること」が大切なんです

そんな全肯定の環境をつくるには

  • 否定禁止
  • 笑顔でうなずく
  • プラストーク

の3つが必要です

否定禁止

まず大前提として否定することはやめましょう

例えば、会議など多数の場で「それはおかしいだろ」、「やめとけ」と誰かが言うだけでその場の空気が重くなり、メンバー全員が口を閉ざすことよくありますよね

それにより、誰もが自由に発言できる雰囲気を崩し、誰も発言しなくなるといった負の連鎖状態です

本来会議とは意見や考えを次々に誰もが出し合い、発言が許される場でなくてはいけません

なので、遠慮無く発言できる前向きな空気を作りましょう

笑顔でうなずく

うなずく行為って想像以上の効果があるんです

例えば、自分のプレゼン発表の場、緊張しまくりでうまく話せない、そんなとき少しでも相手がうなずいてくれるだけでなんかほっとした味方がいるような気になりませんか?

そして、自然と話せる様になるんです

その安心できる環境こそが大切なのです

みなさん、うなずき徹底しましょう

プラストーク

明るい言葉、前向きな話これらは良い雰囲気を生み出します

積極的にプラストークすることを心がけるだけで自分も聞き手側も気分が良くなります

以上、3つの条件を満たしたとき、どんな方でも話せるようになります

ということは自分だけでなく、話し相手にもこの「全肯定の環境」をつくり、提供することで人間関係がうまくいっちゃうんです!

この考え方、めちゃくちゃ重要なのでこれだけでも覚えてください!

人間の三大原則

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ぱっとしやへんけどいつも周りに誰かいるなって人いませんか?

そういう人ってふつうの人より、少しだけコミュニケーションの原則を知っているそうです

それが「人間の三大原則」

  • 自分は自分に1番興味がある
  • 自分を認めてほしい、分かってほしい
  • 自分をわかってくれる人が好き

の3つです

自分は自分に1番興味がある

僕自身を含め、みなさんこの通りですよね

気がつけば自分を意識し、悩みの中心にはいつも自分がいます

自分を認めてほしい、分かってほしい

人は承認欲求の塊で気づけば、認めてよ、分かってよと思ってますよね

自分をわかってくれる人が好き

わかってくれる人は承認欲求をみたしてくれるんです

そしてみなさん、この3原則を逆に考えてみてください

ある理論が浮かんでくると思います

それは、「話し方とは聞き方」です!

みなさんも何か楽しいことがあれば、誰かに伝えますよね

その時に、聞き手が「それはおもしろいね」など同感してくれるとうれしい気持ちになりませんか?

このように話し手と聞き手はどちらも自分自身なんだと思い、行動に移すことで自然と人から好かれるんです

拡張話法

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ここからは聞き方のテクニック「拡張話法」について順に説明します

1.感嘆→2.反復→3.共感→4.称賛→5.質問

1.感嘆(相手の話を聞いた時に受ける感銘の表現)

会話の得意な方は「へー!」「なるほど!」などの感嘆詞を会話の雰囲気に合わせてうまく使いこなしています

それにより、返事に気持ちが乗り、相手に関心を伝えることができるんです

2.反復(相手の話を繰り返す)

「僕、サッカーが大好きなんです!」→「僕もサッカー大好きですよ!」

このように相手の話を反復することで相手は次の話を始めるきっかけを作ることができるんです

3.共感(相手の話に感情を込めて理解を示す)

「わかります」「たいへんでしたよね」などの相手の感情に寄り添う表現は相手に理解していることを示します

相手を思いやり、臨機応変に対応することが大切です

4.称賛(相手を評価する)

「すごい!」「さすが!」などの感嘆詞であり、感情を乗せることが大切です

5.質問(相手の話を中心に展開し、その後を追っていく)

「どうなったの?」等の質問をする事で相手の話が弾み、自然に話を広げていくことができます

さらに

  • 顔の表情
  • 声の表情
  • 体全体の表情

の3つを使うとより効果的です

まとめると「笑顔で聞き、自分の感情を言葉に乗せ、身振り手振りを使って相手にリアクションする」です

この手順とコツを取り入れることで相手の話を広げることができ、相手は気分良く話してくれます

みなさん、この「拡張話法」を実践してみましょう

苦手な人と話さなくてもいい

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みなさん、普段苦手な人と話そうとしていませんか?

本書ではずばり、そんな苦手な人と話さなくていいと書かれています

そんなこと言ったって、話さなくてはいけない場面は必ずあると思います

本書はなにが言いたいかと言うと苦手な人と無理矢理にでも距離を縮める努力はしなくて良いということです

話すのが苦手な方は仲の良い友達や家族など話しやすい人とだけ話し、会話力を上げていけばいいんです

名前を覚えると愛される

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コミュニケーションが上手い人は相手の名前をうまく活用し、距離を縮めることに長けています

相手は自分の名前を呼ばれることで安心感や親近感を覚え、好印象を抱きます

なので「名前から会話を広げる」「名前を頻繁に呼ぶ」ことを取り入れてみましょう

自己紹介の攻略法

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コミュニケーションでは定番の自己紹介、これに悩まされている方かなりいらっしゃるんじゃないでしょうか

本書ではそんなボス的存在の自己紹介の攻略法を紹介してくれています

自己紹介攻略法は

  • 自分史
  • プロフィール
  • キーワード

の3つです

自分史

まずは自分史(自分のこれまでの歴史)を箇条書きに書き出してみましょう

プロフィール

余分な情報を省きつつ、自分史の箇条書きを簡単に文章でまとめてみましょう

キーワード

まとめた文章から今の自分を表現しているキーワードを抜粋しましょう

こんな作業何の役に立つんだよと思われた方、待ってください、今から説明します

実は人間が自己紹介をするときに詰まってしまう原因、それは現在の自分を表現できる言葉を見つけていないことなんです

もう1つ伝える上で大切なことがあります

それが「思い」です

思いは経歴にも勝ります

また、思いの部分に「感謝」の気持ちをいれることを忘れないようにしましょう

私たちは周りの誰かの協力なしにはなにもできないはずです

今1度感謝の気持ちを持ち、言葉として表現することでより相手の心に響く自己紹介になるでしょう

悩んでる人にポジティブアドバイスはダメ

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まず、前提として相談しにくる人は「わかってほしい」「共感してほしい」のであり、決してポジティブになりたいと思っていないんです

これを踏まえた上でのアドバイスを紹介していきます

アドバイスは意見を押し付けない

時には、相手がアドバイスを求めてくる時もあると思います

そんな時に大切なのが、自分の意見を押し付けすぎず、あくまで客観的かつ謙虚に伝えることです

例えば、「こうするべき!」→「こう言う考え方もあるんやけど、、、」といった感じです

こうすることでマイルドに伝えることができ、相手の心に響きやすくなります

共感しよう

悩んでいる人は一緒に側にいてくれる人がいるくれる、それだけを求めています

そんな人にかけるベストな言葉、それが「一緒に考えよう」です

解決策なんていらないんです、共に悩み、共に考える、共感が必要なんです

例えば「つらかったよね、どうするか一緒に考えよう」といったような言葉をかけるだけで悩んでいる人は心が落ち着き、自然にポジティブな考えを持つようになります

これを念頭に置き、相談に乗りましょう

NGな話し方

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ここからは人と話す上で気をつけるべきことを説明していきます

余計な一言を言わない

残念ですが嫌われている方は相手の気持ちを考えず、余計な一言を言ってしまいます

相手に共感する言葉、寄り添う言葉を多用し、コミュニケーションを図ることが大切です

肩書き・立場で話し方を変えない

日常で相手の肩書きや立場で話し方を変える人いますよね

その場面を見ちゃうとめちゃくちゃ悲しい、不快な気分になりますよ

なので、人によって話し方を変えない、話し方に一貫性を持つことが信頼につながります

悪口に関わらない

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悪口で盛り上がる人って周りにいますよね

自分は別にそのコミュニティに入りたいわけじゃない、でも入らないと変な空気になる

こういうどうしようもない場面、めちゃくちゃしんどいですよね

そんな時は本書では何らかの理由を付けて中座すべきと書かれています

また、その場で絶対に悪口を言っている人たちを変えようとしてもいけません

変えようとしてしまえば、より変な空気を生み出してしまいます

これら3つのまとめとして好かれることはもちろん大事だが、「好かれることより嫌われないこと」これこそコミュニケーションにおいて最も大切なことなんです!

『人は話し方が9割』のまとめ

みなさん、いかがでしたでしょうか?

まさに話し方の教科書であり、非常に価値のある素晴らしい本です

本書に書かれていることを意識し、コミュニケーションを図ることで劇的に仕事やプライベートに変化が現れるはずです

本書評では、説明できなかった重要な部分がまだまだありますので是非、手に取ってみてください!

さいなら~